まず人間の能力は「認知能力」と「非認知能力」に大別されます。
認知能力とは、学校のテストや知能テストで測れる能力のことを言います。偏差値やIQといった数値で表現可能です。
非認知能力とは、認知能力以外の能力を指し、主にコミュニケーション能力、問題解決能力、主体性、粘り強さ等が挙げられます。
非認知能力が活用される範囲は幅広く、お仕事はもちろんのこと、プライベート、人間関係などにおいて生涯活用される能力です。
・コミュニケーション能力:プロジェクトメンバー、ステークホルダーと良好な関係を保ち、ミッションを解決する能力。
・問題解決能力:複雑な問題に対して解決の道筋を見出し、それを実践する能力。
・課題設定能力:直面している問題から最も費用対効果の高い課題を設定し、それに取り組む能力。
・協調性:誰とも協力しないお仕事はほとんど存在せず、身の回りのメンバーと協力しながら物事を進める能力。
・主体性:自らの責任で自らの意思を持って自分が為すべきことに取り組む能力。
・積極性:自ら進んでキャッチアップしたり、為すべきことに取り組む能力。
・アンガーマネジメント:衝動に任せて怒りを発散しないために自身で感情のコントロールをする能力。
・メタ認知:自分自身を客観的に俯瞰し、客観的に自分の行いを見つめ直す能力。
・自己改善能力:他人から指摘されたことを素直に受け止め、二度同じことを言われないように自身を改善する能力。
・適応力:特定の条件下でしかパフォーマンスを発揮できないのではなく、いかなる状況下でも普段のパフォーマンスを発揮する能力。
・規律/規則:社会集団の一員として、組織内のルールを遵守する能力。
・ストレスコントロール:日々被るストレスを適切にコントロールし、過度にストレスを受けないようにする能力。
・傾聴力:相手の意見、主張を聞き入れ、自身の意見と照らし合わせて適切に議論する能力。
・柔軟性:刻一刻と変化する状況で臨機応変に対応する能力。
・自制心:欲求を適切にコントロールし、今やるべきことをやる能力。
・批判的思考力:自身の考えに多角的に様々な意見をぶつけて、より堅牢な思考とする能力。
まず現代はVUCA時代と言われています。VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った言葉です。科学技術が著しく進化し、それに合わせてビジネスも絶え間なく変化しています。600万年以上の長い人類史のなかでインターネットが登場したのが約30年前、スマートフォンが登場したのが約15年前、生成AIが登場したのが約1年前です。どれを取っても人類史からしたら最近の出来事です。
またインターネットの発展に伴い、グローバル化が加速し、新型コロナウイルスの影響もあり、社会はより複雑に、未知な時代となりました。
そこで我々はこの社会に対してどのようなアプローチをとることができるのでしょうか?
弊社は「如何なる状況下でも対応できる能力」が必要不可欠だと考えています。「如何なる状況下でも対応できる能力」つまり「非認知能力」のことです。このことから現代社会で生き残るためには「非認知能力」を向上させることが必須要件です。
刻一刻と状況が変化するため「柔軟性」を持ちつつ、様々な要因が複雑に絡み合う状況から正しい判断をするために「批判的な思考」をする必要があり、かつてのビジネスモデルが通用しにくい現代では「新しい課題設定、それに対する問題解決能力」が必要になります。
これはあくまで一例ですが、このように非認知能力があなたの生存戦略の柱になるかと思い、故に現代においては非認知能力が必要かと思われます。